金閣寺1回目

昨日、観てきました。舞台の上にいたのはまぎれもなく「金閣寺」の「溝口」
小さくて痩せていて背中を丸め、吃音と言うコンプレックスを抱え、金閣寺に魅せられ執着している男。
昨日は1階5列目ど真ん中の席。剛ちゃんが舞台の真ん中に立って台詞を言うと、あの目に呑みこまれそうになる。
あの目がキラキラと輝いたり、暗く深い闇になったり。溝口の感情が溢れ出ていた。
友達からのメールにあった「ずっと痛いような重苦しい感じ」を私もずっと感じていました。
苦しくて辛くて痛くて。体中がギシギシと音を立ててるような気がして。
涙が自然に出てくる場面もあった。


けれど、最後の溝口の表情に救われた。
あれは新しい溝口が誕生した瞬間だろうか。


ブログを巡っていて*1、舞台の感想の中に「剛ちゃんはどこまで行ってしまうんだろう」「遠く感じる」と書いてる方をお見かけしましたが、私も同じ思いを持ちました。
でも、最後の挨拶で傍に戻ってきてくれる。
森田剛に戻ってくれる。それも感じる事ができました。
劇中では、あれほど感じていた大東君、高岡君との身長差を感じず。
舞台の中央に立ち、深々とお辞儀をし、両手をつきあげる剛ちゃんはとても堂々としていた。


今回、しみじみと感じた。剛ちゃんには限界が無い。いつもいつも、こちらの予想を遥かに上回る物を見せてくれる。
あの演技力はどこから来るのか。剛ちゃんの中にどれほどのものが潜んでいるのか。
いつか知る事ができるだろうか。



さて、そうは言っても、やはりニヤりとしてしまう場面はあるもので。以下、ネタバレを含みます。
鶴川と過ごす溝口の可愛い事!嬉しそうにニコって笑うあの顔を、何度も近くで見られる大東くんが羨ましい…と思いました。
身長差もイイ感じ。鶴川が溝口の顔を覗きこみながら喋るのがツボ*2。剛ちゃんと大東君の体の厚みが違うのも、がっつりと観てきました(笑)
大学*3へ進学し、お昼を一緒に食べようとした時、鶴川の様子に戸惑う溝口が可愛すぎる。ニヤニヤしかける頬を一生懸命に引き締めました。
でも、その後に鶴川が「お互いに新しい友達を作ろう」と言って教室を出ていく場面。置いていかれる溝口の後ろ姿を見て涙が。「待って」とも言えずに立ちつくす姿が切なくて切なくて。あそこは辛かった…。
二人のやり取りや仕草を見ていると、溝口は鶴川に恋に近い感情を持ってたような気がする。なんと言っても、鶴川は初めて味わう種類の優しさをもたらしてくれた相手だし。愛情と友情って似てるから。

それと、剛ちゃんの京都弁の可愛い事!!あの口から「わからへん」とか「やってへんよ」とか!!もう、たまらないのですが。震えます。ぶるぶる。(学校へ行こうで青森弁講座をやってたのを思い出しました(笑)青森弁でWAになって踊ろうを歌ってましたねぇ。)
[拍手と星]お礼
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*1:ツイッターもチラリと。私自身はやっていませんが

*2:トニと剛ちゃんの身長差を思い出してみたり

*3:剛ちゃんが大学生に見えなかった。高校生にしか見えなくて…(笑)