骸の爪 読了

道尾秀介作品。面白かったです。すぐに話に引き込まれ、一気に読み終えました。*1
仏像がモチーフになってる所が好き。狭い世界での出来事なので、ちょっと横溝っぽいかも。
伏線がたくさん散りばめてあるのですが、それぞれの回収っぷりが見事。
ちょっと強引かなあと思ってしまう部分もありますが(^_^;)
住職の描写は金閣寺の住職を、庭師は金閣寺の副司さんを思い起こさせませす。
ただ、最後の最後の事象については、納得できない事が。
以下ネタバレです。
唐間木さんが、なぜ20年前に先代松月や松月に事件の事を話さなかったのか。理解できません。
その事に対して納得できる説明も、唐間木さん自身の心理描写もないまま終わってしまったのが残念。
釈然としないものが残りました。

*1:次は、この前作となる「背の目」か、後味が悪いと言われている「向日葵の咲かない夏」を読もうかと。