初日。

剛ちゃんに以蔵を演じてほしいと密かに思い続けてた夢が叶った舞台。
娘と一緒に号泣しすぎて頭が痛くなってしまいました(苦笑)
昨夜はなかなか寝付けませんでした。
で、横になったら何故か涙がボロボロと零れて、自分でもびっくり。
神経がかなり昂ぶっていたようです。


見てきました。
舞台の上に以蔵になった剛ちゃんがいました。


後半は泣かされっぱなしです。
青木さんの脚本、すごい。
剛ちゃんの細さに改めて驚愕。
ほぼ出ずっぱりで動きっぱなし、しかも草履での殺陣。
声も潰れてなくてホッとしました。
何回目かのカーテンコールでは西岡さんに前に出ろって感じで背中を押されて照れ笑い。
最後、はける時に客席に向かって両手を合わせて頭を下げ、その後小さく手を振ってました。

以下の感想はネタバレ満載の上、ダラダラと長いです。
見たい方だけ見て頂ければと思います。
本当に以蔵さんは可愛かった。
まさに犬っころ。小型犬。
武市先生に名前を呼ばれると全身で嬉しそうに返事をして、
先生が他の武士に目をかけるとヤキモチを妬いて。
先生に見捨てられたくなくて足に縋りついたり、泣き喚いたり。
感情の赴くままに行動する以蔵。
純粋で真っ直ぐな人ってことがとてもよく伝わってきました。(冒頭のシーンでも)
お辞儀をする時にはいつも体を90度に曲げる以蔵。
勝海舟の警護をした時は武士のお辞儀の仕方になってたのが細かいなって思いました。
あと高下駄の鼻緒が切れてしまったのは、
結局最後まで高下駄を履くのは分不相応だってことを暗示してるのかなと。


武市先生が田中に義兄弟の杯を交して欲しいと言ってる時の表情。
切なくて胸が潰れそうでした。
*1
先生に叱られてしょんぼりしてる時の表情。
酔っ払った時の演技。
ミツとのシーンでは素直になれない以蔵の不器用さの表現。
そして最後の1人語りが秀逸でした。
*2
やっぱり剛ちゃんには寂しい佇まいがすごくよく似合う。
剛ちゃんの演技、とっても好きだ。


舞台上で裸足になることも多いから、足の裏をよく見ましたが、
剛ちゃんの足の裏をあんなに見たのは初めてです(笑)
足の幅が細くて、足の裏が白かった。
正座したまま頭を下げる時は床にこすりつけるくらいに体を折り曲げるから、
薄ーーくペタンコになってしまう剛ちゃん(笑)
あとスクリーンに逃げ回ってる様子が映し出されてる時の剛ちゃんの声。
最初は子どもか女の子が追いかけられてるのかなーと(笑)
ちなみに娘も同じことを思ってました(笑)


戸田嬢が予想以上に良かった。
すごく可愛らしく、芯の強いミツという女性を演じあげていました。
堂々としていて初舞台とは思えないです。
また共演者の方々もさすがという演技で、舞台に引きこまれました。
休憩を入れて約4時間という長丁場ですが、それをまったく感じさせない舞台でした。


舞台セットは真ん中が回転するようになっていて、吉原御免状を思い出しました。
とても効果的に使われていて、石部宿での事件の時の演出はすごい迫力とスピード感。
あと劇中歌の『声』が切なくて。
帰宅してから歌詞がパンフに載ってることに気付いて読み返したら、
以蔵の心がよく表れていて、また涙。
舞台を思い出しつつ、これを書いてるのですが、また泣けてきました。
ううう…。
あ。パンフのじゅんさんのメッセージにも泣かされました。
剛ちゃんがいい人たちに出会えて本当によかった。

*1:だから最後に先生が以蔵と契りを結びたいと言っていたと、与一がお酒を持って来た時の以蔵の喜びようがますます切なくて

*2:あそこで涙が止まらなくなり、しゃくりあげるハメに…(苦笑)