24日の昼公演を観てきました。

声は枯れていますが、土佐弁がさらに馴染んでいて、
台詞が聞き取りにくいということはなかったです。
以下は、またやたら長くてネタバレだらけの感想です。
1階後方だったので初めてオペラグラスを使ったのですが、
もっと早く使えばよかったと思いました…。
斬られる時の吉田東洋、おミツと寅之助さんの会話を微笑みながら聞いてる新兵衛。
容同と武市を引き合わせた時の公知公、新兵衛に外に出ろと言われた時の井上。
警護している以蔵と会話する勝、常に冷静な寅之助。
以蔵に毒入りの酒を持って来た時の与一、天は動くものと語る以蔵の話を聞いている武市。
以蔵を宥める源兵衛、以蔵に智恵をつける龍馬、以蔵に一緒に年をとってくれと懇願するおミツ。

舞台上の役者さんたちはそこにいる間、ずっとその人間になって様々な表情を見せているのに、
それをちゃんと見ることが出来ないのはもったいない…と思いました。


そして何より以蔵の喜怒哀楽がはっきりと見ることが出来ました。
狂気を感じさせるギラギラとした目。
天が動くという場面では何か遠くにあるものを見つめるように。
おミツとの三々九度での子どものように無邪気な笑顔。
武市に「捨てないでつかぁさい」と懇願する場面での悲壮な顔。
武市が新兵衛に義兄弟の杯を交わしてくれと頼んでいるのを聞いてる切ない顔。
酔っ払って新兵衛をからかってる時のいたずらっぽい顔。
最後の独白で後悔と諦めがない交ぜになった顔…。


衣裳はボロ→武市に買ってもらった臙脂色の着物→黒い着物→ボロ…に変わるのですが、
黒い着物の時は下に臙脂色の着物が見えていて、武市に買ってもらったから
ずっと着ているんだろうなあと思うと切ないです。
それと、いくつかの場面で黒い足袋を履くようになっていました。


カーテンコールでは舞台上に勢揃いした役者さんたちが花道を作って、
剛ちゃんが出てくると泣けて泣けて仕方ないです。
もちろん嬉し泣きなのですが(笑)


剛ちゃんの着物の前がはだけているので、お辞儀をすると肋骨がよく見えました。*1
骨が浮いていて、また痩せたような気がします。
頬もかなりこけていました…。


あ。「堅苦しゅうて堅苦しゅうて」や「書いちょこ」の表情や口調がすごく可愛いです。
尖らせた口とか。

あと1回で以蔵観劇も終わりです。
寂しい…。
しっかり目に焼き付けてこなくては。

*1:かなり色っぽいです♪