頭の中はIZOばかり。

見終わった後はしばらく立ち直れないほど、どっぷり浸かっています。
様々な場面を思いだしては泣きそうになってます。


以下はまたもやネタバレだらけです。
ご注意下さい。
演出が変わってる部分がいくつかありました。
武市の連行シーンが無くなって、奥さんが差し入れを源兵衛に頼むシーンが新たに加わり、
武市が源兵衛に阿片の話をしてる時、下手で与一が別の侍に説明を受けてるシーンを同時進行でやっていたので、
与一が「毒入りと知っていて以蔵に酒を持ってきた」というのがわかりやすくなっていました。
あと以蔵がござを体に巻いて彷徨うシーンで、おミツの花嫁行列とすれ違う方向が変わっていました。
こはちょっと長くなっていたので、以蔵とおミツの境遇の対比に泣けて泣けて仕方なかったです。


おミツとの三々九度の場面の以蔵の笑顔が頭から離れません。
照れながら、でもすごく嬉しそうに笑う以蔵。
以蔵の格好は汚いけど、2人が並ぶと本当に可愛くて。


あと龍馬と再開した江戸の茶屋で武市が龍馬に「知らん」と言った後、
龍馬が喋ってるのを他の武士たちは見てるのですが、以蔵だけは龍馬に背を向けてる武市をずっと見てて。
以蔵が常に武市の動向を気にしてるのが伝わってきました。


以蔵が初めて人を殺すときは腰が引けてしまってるけど、その後はどんどん斬り慣れていって、
刀が重みを増したように見えました。
本間を斬る場面は回り続ける舞台の上ですし、狭い路地の間をぬいながらの殺陣はドキドキです。
が、巧みな刀捌きが見られるので迫力があります。
先日、日記に書いた狂気を感じたのは「わしに斬らせえ」って言いながら次々と斬り殺していく石部宿の場面。
ギラギラとした目付きで全身から殺気が立ち上っていて…以蔵がとても怖かった。
ただ、同時にとても色っぽい。
そして井上を殺す場面。
絞殺なので、以蔵の両手に井上の命の終わりが直接伝わっていってるんだと思うと怖くてたまらない。
人を斬る時もそうなのですが、刀の重みがわかるというか…ぐっと抉るような感覚が伝わってくるようで、
以蔵が人を殺してるという事実が『ずしん』とのしかかってきます。


最後の場面は「覆い隠しちゃってくれ」という台詞にツボをつかれてます。
あそこで号泣です。
黄色い花になったミッちゃんに包まれて、あちらの世界でミッちゃんと一緒になりたいと思ったのだろうなと。
もっと早く「天」の仕組みに気付いていれば、ミッちゃんと一緒に年をとっていけたんだろうな…(泣)


マンサクの花言葉を娘が調べてました。
「幸福の再来」…号泣。


そして、帰りに久しぶりに会う友人とお茶。
友人はプレビューを見ていて、その時の話をちょこっと。
プレビューでは「天は動くものです」と言って連れ去られる場面で、
剛ちゃんは涙をボロボロと零していたそうです。
その演技、見たかった…。
17日も涙が出ていたそうですが、割とすぐに引いていたそうで。
他にも何度も目がかなり潤んでいたそうです。
私の席からではそこまでわかりませんでした。
剛ちゃんの豊かな表情をもっときちんと見たいー。
だから、ぜひDVD化して欲しい。