平清盛 第37話 「殿下乗合事件」

策士時忠さんの面目躍如!

福原で、宋人と後白河法皇をどうやって引き合わせるかと呟く清盛の前に、流罪から戻ってきているけどまだ解官されたままでヒマな時忠さんが「容易いことにござります」と言いながら登場!*1
前回、流罪から戻ってきた時は衣装に変化はありませんでしたが、今回は臙脂色に衣装替え*2

宋から輸入した羽根を手に思案する顔を正面から見たかったなあ。
予告ではちゃんと正面から映してたのに、本編では羽根メインか!と。
羽根は予告では黒く見えたのですが、赤地に黒い縞でしたね。
時忠さんの正面から映すと羽根が黒く見えてしまうから、本編では時忠さんの肩越しに羽根を映したんですかね…。

宋の赤い羽根で後白河法皇の興味を引いて、福原に来る約束を取り付ける時忠。
法皇が羽根に食いついてる時の時忠の表情が「ちょろい」と言ってるようで…剛ちゃんの演技力が光ります。
確かに法皇は珍しい物に簡単に食いつきますからねぇ(苦笑)
その後ろで西光と成親の苦虫を噛み潰したような表情…。

京では重盛の息子の資盛が橋*3の上で摂政基房と行き合ったのに、輿を下りずに「私は平家棟梁の子、相国入道の孫ぞ」と驕った発言をして基房のお付きの者に輿から引きずりだされてしまうはめに。
重盛の躾がなってないのかと思っていたら、重盛はきちんと教えていたんですね。
でも重盛の周囲の人はその後も「摂政になめられっぱなしじゃんよー」と息巻くし。
時子があんなに驕った感じになっているとは思わなかった。
重盛の子どもは2人ともクソガキだし(笑)

福原では清盛、時忠、盛国の3人が夕餉を共にしながら、暗黙の了解で繋がってましたね。
3人の表情が絶妙でたまらない!

その後、基房が時忠の手下達に報復を受け、朝廷ではそれが重盛の仕業という流れに。
兼実は重盛がやったんじゃないって分かったようですが…。
で、重盛も現場に赴き、残された赤い羽根を見つけて時忠の仕業=清盛の意向ということを知ってショックを受けて帰宅。
そんな重盛を平家一門は「やったね!」と言って褒めたたえますが、重盛はつくり笑いをするのが精一杯でしたねぇ。

福原では夕陽を浴びながら清盛と時忠が双六遊びに興じ、それをそばで盛国が見守っている…。
盛国が清盛を見た後、時忠を「さすが…」という表情で見ると、時忠は清盛を「ご満足頂けましたか?」と言いたげな表情で見つめ。(私にはそう見えたということですので(苦笑))
それを受けて清盛がニヤリ。
夕餉を囲むシーンもそうですが、この3人のシーンがすごく好き!
3人それぞれの含みのある表情がすごくいい。
剛ちゃんはブラックな役は初めてだと思うので*4、この後も楽しみ!

追記
棟梁は清濁併せ飲む覚悟が必要だなあとしみじみ。
重盛の判断は正しかったと思うけど、摂政達にも言うべきことは言わないと。
ただ、棟梁でありながら、自分の頭の上で物事が進んでしまうのが情けなく悔しい気持ちがすごく伝わってきました。
平家一門の驕ってる様子と価値観の合わない重盛、という構図がよくわかりましたし。
そういえば重盛って胃潰瘍で死亡した説があるそうです。
あの状況を見てると、それもあり得る…と思いました。

あ。史実でも平家物語でも殿下乗合事件に時忠は関わってないんですよね(笑)

それと、京本さんのアイラインとつけまつげには驚きました(笑)
あんなに妖しい藤原秀衝って…(笑)

来週はいよいよあの言葉を時忠さんが放ちます。
割と静かなテンションで言うんですね。
とある場面じゃないかなーと思っているのですが。
次回予告であばら家?の庭に禿集団がいる場面。

若干ネタバレがあるので畳みます。






禿集団の真ん中に、捕まえられたと思しき男たちがいて、その者達に時忠が何らかの処分を下すのでそこで言うんじゃないかなと。
庭で焚いている炎に時忠の顔が照らされていましたし。

*1:奥さんや子どもたちは京都で放っておかれてるのかしら(笑)

*2:予告でも映っていましたが

*3:橋の下に人と犬が。

*4:ランチの修史はヤンキーだし、以蔵はブラックとは違うし…