平清盛 第44話 そこからの眺め

六波羅の館に基房さんがやってきて、「盛子が預かってた土地を返して貰うからねー。(意訳)」と。
対応するのは時子と時忠の姉弟
帝の母と同等の地位だった盛子の所領は帝に一旦預けるのが筋と言う時忠に対して、「それっていずれは平家の土地にするってことだろ?(意訳)}という基房。
そこで時忠さんが「いけませぬか?(キリッ)」と開き直る(笑)
キリッとした表情が素敵!黒目がキラキラしてた。
今回は険しい表情が多い展開でした。険しい表情をしてても、黒目はキラキラ♪
平家一門会議ではまた「宗盛が跡取りでしょ(意訳)」と発言(笑)
賛同者がいないってことは、宗盛は頼りないって叔父さんたちに思われてるのかな。

病床の重盛の所にやってきて双六をしろ、という後白河院*1
まさに鬼の所業。
重盛が息も絶え絶えながらに相手をしていると清盛が現れ、後白河に激怒。
「帰れ」という清盛。
重盛に「一人で生まれてきて一人で死んでいくのだ」と告げる後白河院
この言葉は自分自身に言い聞かせているようにも感じられました。
父親が同じなのに、家族に恵まれた清盛と家族に縁のない後白河院…。
清盛に抱きしめられ「トクシナバヤ」とつぶやく重盛。
父親の腕の中で、涙を流す重盛の姿は切なかった。

乙前は先週、亡くなってたって解釈でいいのかな。
今回は「以前のままの」祇園女御で登場したわけですから。
清盛が見た幻影なのか、霊魂なのか。
彼にとっては母親的存在だったからこそ、頂点に立った自分を見てほしいという思いが見せた幻影なのか。
それとも、祇園女御が清盛を心配して霊魂となって現れたのか。
どちらにしろ、「そこからの眺めは如何にございますか?」と言う声はこの世のものではないと思う。
言仁が開けた障子の穴から、清盛には何が見えたのだろう。(あの障子を取っておけエピは史実だそうですね)
というか、エンディングがあんなにホラー風味になるとは(笑)
最後に真っ黒な画面になったのは良い演出だったと思います。

*1:見舞いが趣味なのか