千穐楽観劇

鉈切り丸、全公演終了!
剛ちゃん、キャストの皆様、スタッフの皆様、全ての関係者の皆様、お疲れ様でした。
素晴らしい舞台をありがとうございました。

最後、「森田剛」に戻った剛ちゃんの挨拶が聞けて良かった。
「皆さんのおかげで無事に千穐楽を迎えられました。この日を迎えられて嬉しく思います」と。
「明日から12月です。寒くなりますので風邪などひかないよう。よいお年を!」
…えええ、まだFNSとかカウコンとかあるよね。と、密かに心の中で突っ込みました(笑)

何度もカーテンコールが続き、一番最後は上手から剛ちゃん一人が出てきて、深く長く客席に向かってお辞儀。
そして手を振って、自分で小さくパチパチと拍手をしながらはけていきました。
あの小さくパチパチする姿がとても可愛くて大好きです(*^-^*)

昨日も剛ちゃんは素晴らしかったです。
最後の水の中での立ち回りは、何度見ても素晴らしい!!
先日も書きましたが、斬られた時に力が抜けて行くさまが好きすぎる(笑)
最後、気力だけで鉈を振り回す姿も好きで、あのフラフラ具合が素晴らしくて感動します。
本当に自分の体の操り方を知っている人なんだなあと。

鉈切り丸がずっと聞いていたあの耳鳴りは、自分に向かって振り下ろされた鉈が床に突き刺さる音だったのだろうと。
それと、お堂でイトを殺さなかった理由(始末に困る)を巴に言った後で、自分に言い聞かせるように「だから、ここで殺さなかったんだ」と言った鉈切り丸。
あの時、母親だから殺せないという無意識の思いが自分の中にあることに気づいて、それを否定したかったんだろうなと。

そして。
鉈切り丸の人生の中で一番最後に殺したのが母親。
最後に耳鳴りの原因を絶って、自分への呪いの言葉も封印して。
自分をこの世に生み出した人を大地に帰して、自分は空に帰りたいと願った鉈切り丸。
水の中から鳶に語り掛ける壮絶なあの声がまだ耳から離れない。